ぐるっとパス

心なごみたい方におすすめの展覧会「いきもの集合!」(山種美術館)

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山口華楊の《木精》が見たくて、山種美術館へ行きました。

「いきもの集合!」は、
動物や鳥、虫などが描かれた絵が集められた展覧会です。

速水御舟の《翠苔緑芝》や、上村松篁の《白孔雀》、
豆の花の下をそろそろと這う蛇を描いた竹内栖鳳《艶陽》、
何かしゃべりたそうな顔をした小林古径の《猫》など、
いきものの絵には、心がなごみますね。

お目当ての《木精》の隣には、
思いがけず、仔牛を描いた《生》もあって、
とても得した気分です。
《生》は山口華楊が74才の時、《木精》は76才の時の作品。
70才を過ぎてから代表作を描いてしまうのは、すごいです。

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山口華楊《木精》 ポストカード(100円)

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速水御舟《天仙果》《百舌巣》 ポストカード(各100円)
御舟は、やはり、すばらしい。

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守屋多々志《波乗り兎》 中無地カード(210円 封筒付き)

波は火除け、兎は子孫繁栄や豊穣をもたらすので、
波と兎の組み合わせは、おめでたい図柄ということです。
サーファー兎じゃないです。

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Map
この手書きの「周辺MAP」、いいですね。
山種美術館にはカフェやレストランが無いし、
どこかでお昼をたべたいなぁと思っていた私には、
飲食店が細かく書いてあるこの地図は役立ちました。
「手書き」っていうところに、味があります。

山種美術館の受付カウンターにも置いてありますし、
HPの「ご利用案内」の「アクセス/地図」の地図の左下の
「周辺の詳細地図」をクリックするとPDFデータがあります。

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内藤礼の対談がよかったです!「パラレル・ワールド もうひとつの世界」東京都現代美術館

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昨日、「パラレル・ワールド もうひとつの世界」を見に
東京都現代美術館へ行きました。

この展覧会と同時開催で「スタジオジブリ・レイアウト展」も
やっていますが、今回はそちらはパスです。
ジブリ展は日時指定の予約制なのに、入口で並んでますね。

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この展覧会では、
ロラン・フレクスナーの墨のシャボン玉や、
デカルコマニーの作品がわたし好み。

名和晃平の白い部屋は、
いちばん手っ取り早く「もうひとつの世界」に飛べます。

ダニエル・ギヨネのアニメーションもおもしろかったです。

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事前にチェックして行ったわけではなかったのですが、
ちょうど、内藤礼と茂木健一郎の対談がある日でした。

会場をうろうろして、
外見がプレハブ住宅みたいな内藤礼の作品の中に入ると、
なんと内藤さんと茂木さんが中に!

蛇口から細く水が出続けるシンクの前で、
内藤さんが茂木さんに何か話しておられました。

うわぁ、これはやっぱり対談も聞かなくては!

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頭の中から言葉を探してくるように、ゆっくり話す内藤礼さんと、
何事においてもテンポの早そうな茂木健一郎さんとでは、
対談とはいえ、9割ぐらいを茂木さんが話す(笑)、
という具合でしたが、
内藤礼を自分にとって重要な作家と位置づけているという
茂木さんの「内藤礼 LOVE!」な様子が伝わってきて、
なかなか、微笑ましい感じでした。

2時間の内、茂木さんは次の予定があるということで
1時間で退出されてしまったのは、とても残念でした。
その後は、学芸員の方と内藤さんとで進められ、
最後は聴衆からの質疑応答でした。

が、もしかして、
昨日の会の中でなされた内藤礼の最も重要な発言は、
この質疑応答の中にあったのではないかと思いました。

(原爆で一度すべてが無くなった)広島で生まれ育ったことを
意識している話とか、
「死者のまなざし」を持ちたいという話とか…。

こういう話こそ、茂木さんも聞きたかったんじゃないかなぁ。

話の内容はいろいろメモったのですが、
私が不確かな言葉でここに書き連ねてもどうかと思うので、
これ以上くわしいことは書きません。

聞きに行った人だけの特権、ということで。

でも、この2時間のおかげで、
内藤礼の作品の味わい方がわかったような気がします。

聞いて、よかった!

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東京都現代美術館「パラレル・ワールド もうひとつの世界」

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オモシロ恐い《アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち》森美術館

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バラバラに分解されたぬいぐるみの作品とか見ると、
アール・ブリュットな人みたいだけれど、
会場のモニタで見たインタビュー映像のアネット・メサジェは、
とても知的で戦略的。
なんか、政治家みたい。

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《寄宿者たち─休息》ポストカード(157円)

死んだスズメに毛糸のセーター着せてたくさん並べてる。
うーん、この作品、ポストカードにするかぁ?
それを買う方も買う方なんだが。

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2005年のヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞した
赤い布がドクン、ドクンと波打つ《カジノ》は、
真横から見るのもオススメ。

出口近くのスクリーンでは、
この展覧会場に作品を設置する様子が見られて
これがなかなか興味深い!

森美術館のHPやチラシを見て予想したよりも
面白い展覧会だったけれど、
会場は寒ーい!!

上着を着ていたのに、
すっかりお腹が冷えきってしまったので、
帰りはメトロハットB2Fの Soup Stock Tokyo に直行。

なんで8月だというのに熱いスープを求めて歩かにゃならんのか。

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ほっと、ひと息。

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森美術館《アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち》HPの
関連情報のところで展覧会カタログとオリジナルグッズの紹介が
見られますが、
8月20日の時点では、
口絵に森美術館での展示風景が入った第2バージョンの図録は
未発売でした。



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暑い真昼に出かけましょう「舟越桂 夏の邸宅」(東京都庭園美術館)

耳がしびれるような蝉の声を聞きながら小径を歩いて行くと
この建物が現れます。

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「夏の邸宅」という展覧会のタイトルにふさわしい。

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アール・デコ様式の、この建物の空間と
舟越桂の彫刻とのコラボレーション。

舟越桂の彫刻は、
右目と左目がとてもちがう方向を向いているので、
顔を半分ずつ隠して見ると、
がらっと違う表情が現れます。

浴室にまで彫刻が置かれていて…

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もっといろいろ書いたのだけれど、消えてしまった。
夏で、暑いからね…。

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ポストカード(1枚 100円)

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舟越桂 夏の邸宅」(東京都庭園美術館

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静かな戦いの跡「麻田 浩 展」(東京オペラシティ アートギャラリー)

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「麻田 浩 展」は、東京オペラシティ アートギャラリー
「トレース・エレメンツ」と同時開催されている展覧会です。
こんなに質の高い展覧会がいっぺんに2つも見られるなんて、
なんと贅沢なことか!

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地のくぼみや水滴や鳥の羽、卵、小石、貝殻など、
小さく、やさしい物たちで構成された静謐な世界。

でも、どことなく、わたしには、
かつてその地ではげしい戦いが繰り広げられた、
戦場の遺跡の風景のようにも感じられました。

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麻田 浩の公式サイトの「回顧」という項目の所で、
亡くなる前の年に雑誌に掲載された
梅原 猛との対談を読むことができます。

翌年の自死を予感させるような対談は、
読んでいて、つらくもありますが、
鳥肌が立ってくるような、すごい内容です。

ぜひ、それを読んで、作品の前に立って下さい。

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戦場の遺跡の風景のようだ、と書きましたが、
そこには、再生への希望が生まれる兆しも
ほの見えるような気がします。

ゆっくりと時間をかけて一点一点の作品に向き合えるよう、
たっぷり時間をとってお出かけ下さい。

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これは必見の展覧会です!「トレース・エレメンツ」(東京オペラシティ アートギャラリー)

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うわー、まいった!

東京オペラシティ アートギャラリーで開かれている
「トレース・エレメンツ」は、とても良い展覧会でした。

特に、期待して行ったわけではなかったのに、
「私の今年のベスト5」には入りそうです。

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土曜の夕方、
客の少ないことといったら!

会場を歩き回るのが、「さみしい」を通り越して、
少々、怖いくらいでした。
(実際には係の方や警備員さんがいるので、
会場内があぶないわけではないのですが。)

でも、そんな贅沢すぎる状態で見られたことも、
この展覧会が印象深いものになった一因なのかもしれません。

たったひとりで
古橋悌二の《LOVERS - 永遠の恋人たち》や
アレックス・デイヴィスの《ディスロケーション(脱臼)》を
こころゆくまで見られたのは、実に得難い経験でした。

特に《ディスロケーション(脱臼)》!!
あの作品で味わう感覚は、文章で書いても伝えきれません。
ぜひ、ぜひ、体験してみてください。

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古屋誠一の写真が展示されているスペースの中央の台の上には、
小冊子が置いてあります。
そのテキストを読みながら写真を見ていくと…

妻となるクリスティーネと出会い、子供が生まれ、
そして…そして…

…言葉を失います。

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とにかく、意識を揺さぶられるような展覧会です。

土日の夕方など、人の少なそうな時を見計らって、
そして、なるべくならば、
一人で出かけることをおすすめします。

見終わった後には、
誰にも邪魔されずに
自分の世界に沈み込みたくなりますから。

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多摩六都科学館でEliica(エリーカ)を見た!

せっかく「ぐるっとパス」を買ったんだから、
有効活用しなくっちゃ、と
多摩六都科学館へ行くことにしました。
自転車で行ける距離だから、いつでも行けるだろうと思っていて
結局、行きそびれたままだった所です。

何の展示をやっているんだろうとHPを見ていたら
「ん? 何、これは?」

…ということで、見に行きました。

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今日、7月19日から始まった夏の特別企画展は
『 みんなDEクルマニア ~くらしとクルマの科学体験展~ 』

私が見てみたいと思ったのが、これ。

Eliica1

世界最速の電気自動車Eliica(エリーカ)」。
タイヤが8つもついています!!

慶應義塾大学が中心になって研究開発された車。
世界最速って、時速370km(!)だそうです。

Eliica4

ナンバープレートも、この最高速度にちなんで「370」です。

ちなみに、時速370kmは、イタリアまでEliicaを運んで実験した時の
記録だそうです。
理論上は400kmまで出るそうです。
国内では、走路の都合上(道がカーブしているため)320kmぐらいが
最高とのこと。

音も静かで乗り心地も良いそうです。

しかも、100円の電気料金で約100kmも走行可能!
ガソリンとは大違いです。

ただし、開発費がこの車ともう1台の計2台で5億円だそうで、
今のところは1台が2億5千万円!

自動車メーカーがこういう車ばかりを作れば安くなるのに、
と思いますが、開発費がかかりすぎるとか、
ガソリン車が無くなると、ガソリンスタンドをはじめ、
いろいろと困るところが出てきてしまうとか、
問題もたくさんあって、なかなか一気に転換は出来ないようです。

Eliicaは外に展示されていましたが、
館内では、Eliicaのクレイモデルや、
横浜のみなとみらいを走ったり(公道を走れるそうです)、
スピード走行のテストをしている映像が見られます。

Eliica_2 Eliicaのクレイモデル

「Eliica(エリーカ)」についてのサイトはここ
eliica.com 慶応義塾大学電気自動車研究室
ブログ(ELIICA BLOG)にも、興味深いことがかかれています。
2008年6月でブログの更新が終了してしまったのが残念ですが。

「Eliica(エリーカ)」が展示されるのは、今日(7月19日)以外は
7月20日(日)、9月14日(日)・15日(月)だけなので、ご注意を!

(正確な日程は、多摩六都科学館のHPでご確認ください。)

Eliica以外に、ソーラーカーとか、
昔の車ということでスバル360(1958年)も展示されています。
(これらの車は撮影可です)

Photo ソーラーカー

360 スバル360

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「ぐるっとパス」を使うと、通常の展示以外に
「プラネタリウム」か「全天周映画」のどちらかが見られます。

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今回は、全天周映画の『シーモンスター』を見ました。
発掘された化石から想像された古代の海の様子を、
ドリコリンコプスという海竜の兄妹の成長を通して描いている
映画です。(45分)

プラネタリウム用のドームに映された映像は、
意外に、浮遊感があって、最初のうちは、
少々、目がまわりそうでした。

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全天周映画を見ると、3D海竜カードがもらえます。
これはティロサウルスという、ものすごく獰猛な海竜。
(カードを動かすと、もっと大きく見えるのですが、
大きくなったところがうまく撮れませんでした。)

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「ぐるっとパス」で「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」へ

ぐるっとパス」を買いました。

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実は「ぐるっとパス」を買ったのは初めてです。
今までは、「友の会」に入っている館もあるし、
有効期間が2ヶ月じゃ、買っても使いきれないんじゃないか、
と思っていたんですが、
この夏、行きたい展覧会をピックアップしてみると、
「ぐるっとパス」を買った方がずっとお得! だったので。

買ったのは「メトロ&ぐるっとパス」。
東京メトロ一日乗車券2枚付きで2,800円。

「ぐるっとパス」単独だと2,000円で、
東京メトロ一日乗車券は1枚710円だから、
「メトロ&ぐるっとパス」は、かなりお得です。

これ買うと、特に行く予定にしていなかったミュージアムにも
足をのばしてみたくなりますね。

で、所用のついでに、
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」へ。

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今、行われているのは、
「ひびきあう詩 浜口陽三・南桂子 二人展」です。

今回の展覧会は、南桂子に重点が置かれていて、
初公開になる油彩画のほか、スケッチや、
制作の際、参考にしていた資料なども見られます。

壷井栄に童話を学んだという南桂子の作品は、
それぞれが物語の一場面のようで、
いろいろな空想をかきたてます。

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《赤い魚》南桂子 1965年(ポストカード 150円)

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会場のモニタでは、
生前の浜口陽三を取材した番組が放映されていました。
「美の世界 〜黒と光のマチエール」
(日本テレビ 1990年9月29日放映 45分)

これがなかなか面白くて、ずっと見入ってしまいました。

浜口陽三は1990年だと、81才ぐらい。

この人はずっとパリにいたのかと思っていましたが、
1981年からサンフランシスコに移住していたんですね。

サンフランシスコのほうが、
ヨーロッパより開放的で好きだと語っている姿は、
彼の内省的なメゾチントの作品からは、ちょっと意外でした。

番組では、浜口陽三がベルソーという道具で
版の下地を作っているところが映ります。
(ここでは、くわしい説明ははぶきますが)
普通の人は、タテ、ヨコ、ナナメにベルソーを動かして、
細かく銅版に点を刻み込み、
メゾチント特有のビロードのような下地を作ろうとするのですが、
浜口陽三の場合は、タテ、ヨコしかやりません。
そのことを聞かれて、

 「めんどくさいから…」

というふうに(笑)言っていましたが、
あまり細かくやりすぎると、逆に刻み目がつぶれてしまうから、
ということでもあったようです。

昔は風景画や人物画を描いていたけれども、
次第に、身近にある、さくらんぼとか毛糸玉とかを
モチーフにするようになったことについても、 

 風景画は外に行かなきゃいけないし、
 人物画はプロのモデルを描いてもつまらないし、
 面倒だから…。

というようなことを言っています。

「めんどくさい」が、
彼独自の世界を創るキーワードになっていたのか?(笑)

どこまでホンネだかわかりませんが、
飄々としたオジイチャンなところがステキです。

刷師が浜口の作品を刷っている所も、
この番組の見所です。

チョークの粉をつけた手の腹や指先を使って、
絵を掘り出すように、インクを拭き取っていきます。
すべては、手加減ひとつで絵の仕上がりが決まってしまいます。 

 「ぼくのメゾチントを刷れる人がいない。 
 (1枚は刷れても)50枚、同じように刷れる人はね…。」

と、浜口は語っていますが、
そりゃーそうだろうなぁ、と思います。
私も少しだけやったことがありますが、
メゾチントは刷るのがむずかしいです。

たしか、長谷川潔も信頼していた刷師が亡くなって
作品が刷れなくなってしまったんじゃなかったっけ。

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《22のさくらんぼ》浜口陽三 1988年(ポストカード 150円)

会場では、この作品と共に、
さくらんぼが赤い、色違いのバージョンも見られます。

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《黒いさくらんぼ》浜口陽三 1960年(ポストカード 150円)

会場に、この作品の原版も展示されていました。
浜口陽三が使った道具も見ることが出来ます。

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《西瓜》1981年
《ロビーナのさくらんぼ》1981年と《緑のさくらんぼ》1981-89年
シール(各200円)

ショップで迷って、結局、両方買ってしまいました。
小さなシールが集まって並んでいると、
それがまた、ひとつの作品のようにも見えてきます。

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